XOM(エクソンモービル)を信じてホールドし続けた男の悲しすぎる末路

投資

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さて今回は、先日行ったXOM(エクソンモービル)の損失について、サクッとご紹介します。

XOM(エクソン・モービル)とは

もはや米国株をやっている人なら釈迦に説法かもしれませんが、一応触れておきます。

エクソン・モービルは米国最大手のエネルギー会社。原油と天然ガスの探鉱と生産のほか、石油製品の製造、原油・天然ガス・石油製品の輸送などのエネルギー関連事業を手掛ける。また、オレフィン、芳香族化合物、ポリエチレン、ポリプロピレンプラスチックなどの石油化学品の製造のほか、発電事業にも出資。本社はテキサス州。

https://stocks.finance.yahoo.co.jp/us/profile/XOM

私がXOMを買った訳…♥高配当♥に魅せられて…

私は2018〜2019年にかけて、高配当ETFであるVYMを中心に買い付けを行っていました。

やはり、配当というかたちで現金が入ってくるのは嬉しいもの。

そして「もっとだぁ!もっと配当がほしいのだぁ!」と配当に魅せられてしまった私は、2019年末から2020年初頭にかけて、XOMを25万円分ほど買い付けました。

たしか購入当時の利回りが確か6%近くだったと思います。

XOMの買い付けを終えた私は

「ぐへへ…これで年間配当金が税引き後でも1万円近くあがったぜ」

と、ほくそ笑んでおりました。

shallow focus photography of clown makeup
高配当の魔力に取り込まれた私のイメージ画像

原油価格の低下に加え、コロナによる需要減がクリーンヒット

そんななか、原油の価格が徐々に下落。

石油関連株を買うと、これがまた不思議なもので、中東情勢やロシア関連のニュースにとても敏感になるという副作用が発症します。

気になる方はぜひお試しを(笑)

私は連日「もう中東もロシアもアメリカも、ケンカはやめて!」と祈っておりました。

そんな願いが通じたのか、ケンカが一段落したと思った矢先。。。

コロナの感染拡大により飛行機は飛ばなくなり、人の移動も制限され、原油の需要は落ち込む一方。。。

sunset

ズルズルと下がるエクソンモービルの株価。

これはもはや泥沼、というか油沼に胸辺りまで使っている状態になってしまいました。。。

遅ればせながら、損切りを決意。これぞオイルカットや!

私は、高配当戦略をとっているわけでも、グロース株戦略をとっているわけでもありません。

いいと思った株を買うという、天の邪鬼スタイルです。

なので、高配当株も持っていますし、グロース株ももっています。

ですが今回のエクソンモービルの損切りを通じて学んだのは、時に高配当が損切りを躊躇させる要因になってしまうこと。

たらればを言ってもしょうがないですが、もし仮にエクソンモービルが無配当の株だったら、私の決断はもっと早かったかもしれません。

「年率で6%近くの配当が出る(減配の可能性もあるけども)」

この事実が私の決断を遅くしてしまった部分は大いにあるなと、いま冷静になると分かります。

以下が私のXOMの損切り、改め オイルカットの詳細データです。

取得金額:254,212円

譲渡金額:169,468円

譲渡損失:-84,744円

損失割合:-33% (T_T)

直視するのがつらい、マネックス証券の管理画面がこちらです(苦笑)

損切りで得た資金は、別の銘柄へ

今回の損切りで得た資金を加えて、いくつか新しい銘柄を購入しました。

具体的には、SHOP(ショッピファイ)・FSLY(ファストリー)・DOCU(ドキュサイン)・ADBE(アドビ)などです。

これらの銘柄は、IT系の銘柄に資金が流入しているタイミングであったこともあり、すでにXOMの損失額を上回る含み益を出してくれています。

ただし、あくまで含み益であって、実現利益ではありません。

その点は差し引いて考える必要がありますが、少なくとも現段階では、損切りをしてよかったなという思いでいます。

これらの新規買い付け銘柄については、また別の機会に触れたいと思います。

今回のしくじりまとめ:時に配当は魔物になる。

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今回の私のしくじりをまとめるならば、「時に高配当は魔物」になるということ。

高配当戦略をとっている方を否定する意図はまったくありません。

私も配当は大好きで、たとえば日本株ではドコモやKDDI、三菱商事などを保有しています。

私のしくじりからお伝えしたいのは、以下のポイントです。

・高配当があるからとズルズル決断を先延ばしにすると、どんどん傷口が広がってしまう可能性がある

・配当に固執して損切りしないでいると、利益を得られるチャンスを逃している可能性がある

2点目については、長いスパンでみればどうなるかは分かりません。

いまは調子のいいIT系の株価ですが、どこかで一気に大幅下落ということもないとは言い切れません。

また、(人道的な面から)起きてほしくはないですが、原油の生産国同士が戦争でも始めれば、一気に原油価格があがり、XOMの株価も急上昇というシナリオもあるかもしれません。

そうなれば、私のしくじりはXOMを買ったことではなく、このタイミングで手放してしまったことになるでしょう。

未来はどうなるか分からず、投資はあくまで自己責任です。

ですが、もし「損切りに踏み切れないでいる」という方にとって、今回の私の体験がご参考になれば嬉しいなと思い、今回の記事を書きました。

今回もお読み頂き、ありがとうございました。

ちなみに、基本的な私の方針はBuy&Holdです。

XOMと同様に一時は40%を超える含み損を抱えながら、現在は+67%まで一気に回復したNVDA(エヌビディア)の記事も以前に書きました。

手放したXOMと持ち続けたNVDAの違いは、あくまで個人的な考えによるものですが、産業としての成長余地、そして株価下落からの回復にかかる見込み期間の違いでした。

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