この記事を書いているのは、2019年4月。
来月には、令和になって最初のFP検定(ファイナンシャル・プランニング技能検定)が控えていますね。
申込みを終えて、すでに勉強に取り掛かっている方、あるいは、しなきゃしなきゃと思っているけど、勉強時間が確保できない、あるいはなんだか身が入らないという方もいるでしょう。
そこで今回は、FP3級を2018年9月の試験で、FP2級を2019年1月の試験でそれぞれ一発合格した私から、まずはFP3級の正攻法(多分これやっとけば落ちないだろうという勉強の進め方)をご紹介します。
まずはFP3級のテキストを読む→これは一番ダメな勉強法です
のっけからちょっと刺激的な見出しになりましたが、
「まずテキストを読む」っていうのは、
一番やっちゃいけないやり方です。
なぜか。
それは、私がこの勉強法で危うく3級を落ちかけたからです(笑)
私が2018年9月の試験を受けた際、テキストをなんとなく通勤電車の行き帰りで読んで、なんとな~く理解した気になっていました。
そして、試験当日に初めてどんな問題が出されるかを目にして、焦りの中で本番を迎え、ギリッギリで合格しました。
FP3級・FP2級の私の結果
ちなみに、私のFP3級の得点ですが、学科は38/60、実技(個人資産相談業務)が37/50でした。
いかにギリッギリだったか、お分かり頂けるかと思います。
逆にFP3級の受験時の反省点を活かして受験したFP2級では、学科50/60、実技(資産設計提案業務)では76/100と、大きく点を伸ばすことが出来ました。
FP3級の正しい勉強法:まず最新の過去問を解いてみる
当たり前のことですが、FP3級を受ける方の多くは、FP3級に合格することを目的として、勉強していると思います。
テキストを読み終えることを目的としている方は、いないはずです。
そう、あくまで目的はFP3級の合格であって、テキストの読了ではないのです。
「テキストは読み終えたけど、試験には落ちちゃった。テヘペロ😉」では、元も子もありません。
ではどうするか。
正解は、まず一度
過去問を解いてみることです。
テキストの購入でさえ、過去問を解いてみてからでいいくらいです。
大変ありがたいことに、過去問を詳しく、しかも無料で解説してくれているウェブサイトがあります。
まず過去問を解いてみてほしい、と書いたのには理由があります。
その理由については、以下でご説明していきます。
FP3級は、まず何よりも過去問を解いてみるべきである。その理由。
理由その1.どの程度勉強しないといけないのか、把握できるから
日常的に金融や不動産に触れていてFP3級を受けるという方と、なんとなく興味があってFP3級を受けてみようという方では、スタートラインが全然違いますよね。
例えるなら、中学から部活でサッカーをやっていた子が高校も同じくサッカー部に入るのと、中学では吹奏楽部だった子が心機一転サッカーを始めるのとでは、どちらがスタメンの座を掴むのが難しいか、答えは明確ですよね。
スタメンの座を掴むのに必要な練習量はまったく違ってきます。
まず過去問をやってみて、点数をつけてみることで、自分がどれくらい合格ラインに足りないのか(あるいは、すでに合格ラインなのか)を客観的に把握することができます。
理由その2.どの程度勉強が必要かが分かれば、安心してスケジュールを組むことができるから
まず過去問を解いてみて、自分の現在位置を把握することで、勉強が必要な項目の洗い出しや、得ジャンル/苦手ジャンルのカテゴリ分けなどをすることが出来ます。
たとえば私の場合には、普段から株式投資を行っていたので、投資関連の分野は得点源でした。
逆に相続や土地といった分野は、普段接することがない分野だったもので、かなり手薄になっていました。
特に「どこが苦手か」を早期に把握しておくことで、どの分野で勉強時間を確保しなければならないかを明確にすることができます。
テキストを読み進めていって、試験も差し迫ったタイミングで「あれ?私、この分野よくわからないのに、もう時間がない!」と焦らないようにするためにも、まず過去問を解いてみましょう。
理由その3.スケジュールを組むことで、仕事や勉強とのスムーズな両立が可能になるから
FP3級は、アプローチ方法さえ間違えなければ、全くもって難しい試験ではありません。
6割得点できればよいうえに、すべて選択式です。
これが弁護士の試験や国家公務員の試験となると、そのために寝る間も惜しんで、といった気合が必要になるかと思いますが、FP3級に関していえば全然そんなことはありません。
おそらく多くの方が、仕事や家事、勉強と両立しながら、合格を目指すことになると思います。
過去問を解く
↓
自分の現在位置を把握する
↓
得意・苦手のジャンルを知る
↓
勉強スケジュールを立てる
ここまでができていればば、仕事やプライベートの時間をしっかり確保して進めることができます。
たとえば仮に、FP3級試験の前日に、気になる女の子とデートが組めそうだったとします。
過去問を解いたことがなければ「いやぁ…さすがに試験の前だから、デートはやめといたほうがいいかも」なんて、考えがよぎってしまうかも知れません。
でも、ちゃんとスケジュールを組んで勉強を進めていれば、そんな無駄な心配をすることもなく、安心してデートに臨めるのです。
FP3級の正しい勉強法:過去問→テキスト→過去問
過去問をやって一通り出題形式を把握したら、次はテキストを読み込みましょう。
なお2級の合格も目指している場合は、3級をすっ飛ばして2級のテキストを買ってしまってもいいかもしれません。(より細かい部分まで問われるようになりますが、試験範囲自体は変わらないからです)
ちなみに私は、3級と2級で出版社を変えてみました。
3級に使ったのはこちら。Amazonでは一番人気のテキストですね。
2級はユーキャンにしてみました。
オススメの勉強の進め方ですが、分野ごとに潰していくのがいいと、個人的には思います。
試験分野単位 (不動産・金融資産運用など) でテキスト読み込み
↓
その分野の過去問を解く
↓
次の分野のテキスト読み込み
ここで肝心なのは、満点を取ろうとしないことです。
先述のとおり、FP3級はすべて選択式、且つ6割とれればOKという、かなり易しい設定の試験です。
満点を取るのではなく、苦手分野を試験当日に残さないことを優先しましょう。
まとめ:FP3級はちゃんと勉強すれば、必ず合格できます
ギリギリで受かっておいて大層な言い方ですが、アプローチ方法さえ間違えず、ちゃんと勉強時間を確保すれば、FP3級は必ず合格できます。
そのためにも、せっかく勉強しているのに、私のように直前で焦る方が少しでも減らせたらいいなと思い、今回記事にしてみました。
FP3級も、さらには2級も、私がそうであったように、独学で合格できます。
テキスト代+受験料だけで取得できる資格です。
高額な授業料を払って、専門学校に行く必要もありません。
この記事を読んでくださった方の合格をお祈りして、今回は終わりとします。
お読み頂き、ありがとうございました!
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