こんにちは。パパパです。
今日は「自分の会社の株を買うのって、あり?なし?」という点について、私なりの考えを述べたいと思います。
なおアイキャッチ画像には「勤め先への投資」と書きましたが、必ずしも自分の会社が上場しているとは限りません。
その場合は親会社であったり、同じ業界であったり、というふうに読み替えて頂ければと思います。
その昔、自分の会社への投資を考えた
米国株を買い始めて数ヶ月が経ったころ。。。いまから1年前くらいでしょうか。
会社の上司に「親会社(米国で上場)の株を買おうかと思ってるんです」って話をしました。
すると「どうかなぁ〜。個人的には、あまりオススメできないけどなぁ」というリアクション。
あまり賛成しないという理由を探ってみました。すると、こんな回答が。
「だってさ、この会社にいる時点で自分の人生や時間を、この会社に相当投資してることになるでしょ?と考えたときに、さらに株を買うっていうのは、ポートフォリオでいえばかなりの割合を特定の企業に突っ込むのと同じだと思うんだよね」
ちなみにこの上司、ガッツリではないものの、米国の個別株やETFを嗜んでいる人でした。
私の中では、あまりこういう考え方をしたことがなかったので、かなり新鮮に感じたのを今でも覚えています。
会社に勤める=特定の企業/特定の業界に投資をしているということ
長い人では高校や大学を卒業して60歳になるまでの40年前後、一社で勤め上げるということもありえます。
その人は、自分の人生・時間の半分ほどを、その勤め先に投資しているとも言えるのです。
私を含め転職組であっても、同様です。その企業で勤めている間は、自分の時間や労力という資産を投資することによって、お給料というリターンを得ています。
さらにいえば、何も企業勤めに限ることもなく、個人営業の店舗であってもそうです。
たとえば焼き鳥屋さんなら焼き鳥に、ケバブ屋さんならケバブに可能性を感じたり夢を見て、人生、時間、資金を投資しているというふうに考えることができます。
意識している/していないに関わらず、我々は自分の人生・時間を、なんらかに投資しながら生きています。
そういう視点から考えると、会社に勤めること=特定の企業/特定の業界に投資である、という考え方も”しっくりくる”のではないでしょうか。
自分の勤める企業・業種への投資、あり?なし?
それを踏まえたうえで、自分の勤める企業、あるいは自分の勤め先が所属する業界への投資というのは、あり?なし?どちらでしょうか。
私個人の考え方としては
「基本的に、なし」
ただし
「条件付きで、あり」です。
なんだか玉虫色の答えでゴメンナサイ。
基本的に”なし”と書いたのは、冒頭の私の上司と同じで、もう十分、特定の企業・業界に投資を行っている状態であると考えるからです。
一方で、条件付きで”あり”と書いたのは、将来性に強い自信がもてるのであれば”あり”だという考えによるものです。
・自社や、自社が属する業界の将来に強い期待を抱ける
・同業界にいるからこそ見抜ける強烈な強みが競合企業にある
このような場合は、自社や競合、あるいは業界全体をカバーするような投資信託やETFへの投資もありでしょう。
逆に会社・業界として衰退傾向にあったり、他社と比較して自社に強みがない状態では、持株会などの制度を利用して割安に買えるとはいった場合でも、敢えて自社株への投資をする必要はないであろうというのが、私の考えです。
まとめ
今回は、自分が勤める企業・業種への投資はアリなのか、ナシなのかという観点で、自分の意見をまとめてみました。
皆さんの投資活動・ポートフォリオ設計に、少しでもお役立ち頂ければ幸いです。
今回もご覧頂きありがとうございました。パパパでした!
余談:株式投資を笑うな
よく言われる笑い話ですが、株式会社に勤めながら、株式投資を批判している人は、自分の会社を支えてくれている株主たちを批判していることになります。
朝起きてから寝るまでに利用する、歯ブラシ、洗顔剤、スーツ、電車、机、パソコン、お弁当、お酒、ベッド…
これらの多くは、リスクをとって事業を興し、それに賛同した人が株主になって資金を提供したことで、事業が拡大し、多くの人の手に届くことになったわけです。
株式投資にはリスクが伴います。仮に企業が破産した場合、その株式は1円の価値もなくなります。
株式会社が成立しているのは、応援している株主が「頑張れよ」という願いを込めてリスクをとったうえで、株を買い、保有してくれているからに他なりません。
「株主が偉い」なんて大見得を切るつとりは毛頭ありません。
ですが、もしこの記事を読んで下さっているあなたが「株式投資は怖くてやらない」というスタンスであっても、会社で働け、お給料がもらえているという事象の裏側に、リスクをとって応援してくれている人たちがいるということを、心のどこかに留めておくとよいかと思います。
そして最後に、株式投資を通じて企業を応援すると、消費を通じての応援とは一味違う楽しみや喜びが味わえることを添えて、今回は終わりにします。
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