先日公開された超実写版のライオン・キング。
公開日に、長男(4歳)とともに鑑賞。
長男はまだ漢字が読めないので、吹替版での視聴。
そこで今回は簡単ながら、ライオン・キングのレビュー記事です。
ライオン・キングのあらすじ
ライオン・キングのあらすじは言わずもがなかとは思いますが、「いやいや、どういうストーリーか知らないよ」って方は、こちらの動画をご覧ください。
今回謳われている超実写版というのは「CGで作ってるけど実写みたいですよ」って意味だそうな。
本当に、CGとは思えないくらい動物たちがリアルでした。
で、ストーリーをすごくザックリいうと、ジャングル大帝レオ。
いかんいかん、これは言っちゃいけない真実なんだった(笑)
注意:ここから軽めのネタバレ含みます。
ストーリーとしては、こんな感じ。
王様ライオンのムファサのもとに、息子のシンバが生まれる。
一方、常に兄ムファサの陰の存在でしかなかったことに加え、シンバの誕生により王位継承権の順位まで下がってしまったことをこころよく思わない、ムファサの弟 スカー。
そこでスカーは、同じくムファサの統治のもとで虐げられているハイエナ達をそそのかし、ある企てをしかけ、ムファサを亡き者にする。
さらにその濡れ衣を息子のシンバに着せ、シンバを国から追放してしまう。
スカーはこうして、強引に王位を手にするのだが。。。
たしかに超実写版なんだけど。。。「それだけ」だった。
私はディズニーアニメの中でもライオン・キングは好きな作品で、アニメは見たこともあるし、10年以上前だが劇団四季のミュージカルも見に行った。
父親と息子をテーマに据えた作品ということもあり、この超実写版を知ったときは「ゼッタイ息子と見に行くぞ」と小躍りしたくらい。
それくらい好きな作品ということ。
で、感想。
確かに映像は凄い、いや、”凄い”を通り越して”ごいすー”と言いたくなるくらい凄い。
ただ、残念ながらそれだけだった。
想像を超えるほどの時間と制作費が注ぎ込まれたであろう作品に対し、ディズニーの株主としてもこんなこというのは失礼なんだけど、これならBBCのドキュメンタリーでよかったんじゃないか、と思ってしまったのだ。
ただこれは、監督が悪いわけでも、作品が悪いわけでもない。
先述の通り、映像は本当に凄い。
ただ、アニメの作品がストーリーとして完結している以上、今回の作品はどこまでいっても、あくまで超実写CGによるリメイクでしかない。
ストーリーをいじれるわけでもなく、別のエンディングが用意されたアナザーストーリーでもない。
アニメへのリスペクトが強すぎるからか、場合によってはカット割りまで同じ。
すると、過去にこの作品を観たことがある人、さらに何度も観た人ほど「アニメの焼き直しを実写で観させられている」という感覚になってしまうのだ。
ライオン・キング超実写版は、今後のディズニー超実写新作への試金石?
繰り返すけども、ライオン・キング自体は素晴らしい作品であることに疑う余地はない。
ただ一方で、この超実写版に過度な期待は禁物。
それは、超有名作品を実写化する上での宿命だったのかも。
もしストーリーやエンディングを改変しようもんなら「こんなのライオン・キングじゃない」って非難轟々のはず。
そういう意味で、ライオン・キングを観たことがない人にはオススメ。
加えて私が感じたのは、今回の超実写のノウハウは、確実に今後のディズニー作品に活きていくであろうということ。
人間はまだ難しいかもしれないけど、少なくとも動物なら全く違和感なくCGで操るノウハウを、今回のライオン・キングを以てディズニーは手に入れてしまった。
と考えると、ある程度私のような固定のファンがいて、一定の興収が見込めるという保険がかけられたライオン・キングという作品で超実写をやってみたというのは、手堅い戦術に思えてくる。
この先ディズニーが準備しているのは、今回の超実写のノウハウを活かしたうえでの、完全新作だろう。
一体それがどんな作品になるのかは分からない。
けれども、超実写版の新作が公開される頃には、このライオン・キングも、ディズニーの作品たちが脈々と受け継いできた”サークル・オブ・エンタメライフ”の重要なピースであったことを知ることになりそうだ。
ということで、ディズニーの株主として、いつか公開されるであろう超実写完全新作と、このライオン・キングのそこそこなヒットを期待しつつ、今回は終わりにします。
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